写真は、チチェン・イッツァ遺跡「戦士の神殿」です。(マノリ / PIXTA)

世界中のピラミッド(49)マヤの至高神 ククルカン

ククルカン

マヤ神話によると、雨を司る神はと合体し、民の心の中に深く刻み込まれ、その後、マヤ文明において特有のシンボルとなりました。それがククルカンなのです。そのため、マヤの人々にとって、ククルカンは雨の神様よりも地位が高いのです。また、ククルカンは雨だけでなく、農業や天気、万物の成長、生命の輪廻転生などにも対応しています。

マヤ神話では、ククルカンは人々に天文や数学、芸術などの知識を教え、法律をも定めたと言われています。マヤの人々が知識を獲得して建国した後、ククルカンは蛇に乗って天上の故郷に帰っていきました。

ククルカン神殿の東側に4層の壮大なピラミッド「戦士の神殿」が佇んでいます。神殿の正面や南側にはいくつもの角柱や円柱の柱が残されており、これらの柱はかつて神殿を支えていたといわれています。その入り口には巨大な岩石を彫って作られた仰向けの人間の像「チャクモール」があり、死んだ戦士を象徴し、神に供物を運ぶ存在であると考えられています。

(つづく)

――正見ネットより転載

(作者・意文/翻訳編集・天野秀)

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