ヘーゼルナッツは、ナッツ類のなかで抗酸化力の最も優れたものの一つです。(shutterstock)
ヘーゼルナッツは、ナッツ類のなかで抗酸化力の最も優れたものの一つです。(shutterstock)

ヘーゼルナッツの嬉しい効能「血糖おさえて抗酸化も」

ヘーゼルナッツは、日本でもよく知られるようになったナッツ類の一種です。

ちなみに、いま日本で食べられているへーゼルナッツの95%はトルコ産だそうです。

一般にナッツ類は栄養が豊富で、健康に不可欠な脂肪、タンパク質食物繊維ミネラル、フェノール類が含まれています。そのためナッツ類は、心血管保護や代謝の調整に有益であるうえ、1日に数粒程度をとれば良いので、食事に容易に加えられます。

ヘーゼルナッツは、ナッツ類のなかでも抗酸化力の最も優れたものの一つです。

不飽和脂肪酸の含有量が、ナッツ類の中ではクルミに次いで2番目に多く、ビタミンE、マグネシウム、銅、セレン、L-アルギニン、葉酸、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。

以下は、ヘーゼルナッツがもつ、健康に嬉しい「5つの効能」です。

1、抗酸化作用

ヘーゼルナッツは、ナッツ類の中でも抗酸化物質が最も豊富なナッツの1つです。

これらの化学物質は、老化を加速させ、細胞を損傷し、病気の進行を促す酸化ストレスから体を守ります。

2、肥満の抑制

ヘーゼルナッツ由来のタンパク質は、生理活性ペプチドの優れた供給源です。

2019年の研究では、ヘーゼルナッツから発見された抗肥満ペプチドが、肥満の抑制や、代謝障害の改善に役立つ可能性が指摘されています。

また、欧州の栄養専門誌に掲載された研究によると、25歳から70歳までのヨーロッパの男女37万人以上を対象に調査したところ、ナッツ摂取量が十分であることと肥満リスク低下との間に、一定の関係があることが分かっています。

3、心臓血管を保護する

ヘーゼルナッツに含まれる不飽和脂肪酸および抗酸化物は、心血管疾患リスクを低下させます。

ヘーゼルナッツとココアの組合せは、心臓血管系を健康に保つため非常に効果的と言えます。

4、血糖値を下げる

代謝症候群患者を対象にしたある研究では、ヘーゼルナッツ、クルミ、アーモンドを一緒に食べると、空腹時インスリン値(インスリン抵抗性)が低下することが分かっています。

ナッツ類を適量食べることは、血糖値のコントロールにも役立つとされています。ヘーゼルナッツは、とくにその効果が期待できます。

5、がん抑制効果

ヘーゼルナッツに豊富に含まれる抗酸化物質、ビタミン、ミネラルなどは、がん抑制効果をもたらす可能性があります。

(文・GreenMedInfo/翻訳編集・鳥飼聡)

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