台湾の蔡英文総統(Photo by SAM YEH/AFP via Getty Images)

蔡英文総統、台湾海峡の監視強化や情報戦対策を指示 ウクライナ情勢めぐり

ウクライナ情勢が一段と緊迫化するなか、台湾の蔡英文総統は23日、台湾海峡の軍事動向に対して警戒と監視を強化を要求した。このほか偽情報対策や「認知作戦」への対応、経済と株式・為替市場の安定維持を指示した。

台湾総統府によると、政権内の特別チームからウクライナ情勢に関する報告を受けた蔡英文総統は、ロシアによる主権侵害を非難し平和で理性的な解決に関与していくとの考えを示した。また中国を念頭に、台湾海峡の警戒監視活動を強化し、様々な事態に即応できる準備を行い、国家の安全を確保するよう軍などに求めた。

蔡英文総統はまた、台湾とウクライナは地政学的環境に本質的な違いがあるとしつつ、域外の勢力及びその協力者による情報操作や「認知作戦」への警戒を強め、偽情報対策を講じることで台湾社会の情勢を安定化するよう指示した。

▶ 続きを読む
関連記事
ウクライナは72時間でロシア船21隻を攻撃し、クリミアへの補給線に打撃を与えた。「影の船団」を狙った作戦で、長距離ドローンがタンカーなどに連続攻撃。戦局の重心は空へ移行している
トランプ大統領はウクライナにパトリオットミサイルの国内生産を認める方針を表明。防空強化を狙う一方、停戦に向けプーチン大統領との直接協議も検討。戦闘とエネルギー情勢は緊迫が続く
ウクライナの長距離ドローンがロシア領内深くを攻撃。ルビオ米国務長官は、ロシアの領空防衛が困難になり、戦争終結交渉の流れが変わりつつあるとの見方を示した
ウクライナ軍のドローン攻撃に対抗し、ロシア軍がスターリンク通信を妨害する電子戦システムを配備。補給線の偽装や分散も進め、戦況は通信妨害を軸に新局面へ
ウクライナ軍は中距離ドローンでロシア軍の後方補給線を継続攻撃。スターリンク連携や編隊運用により戦場の構図が変化し、補給遅延と前線圧迫で優位を維持している。