米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者。2020年9月3日撮影 (Maja Hitij/Getty Images)

マスク氏、ウクライナに衛星通信提供 副首相の要請受けて

米テスラの最高経営責任者(CEO)で宇宙開発企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は27日、同社のインターネット通信衛星「スターリンク(Starlink)」をウクライナに提供すると発表した。ロシアの侵攻によりネット回線が遮断される懸念が高まるウクライナのフョードロフ副首相から支援要請があり、これに応じた格好だ。

フョードロフ氏は26日、マスク氏宛てにツイッターで「ロシアはウクライナ市民を攻撃している。衛星通信を提供してほしい」と訴えていた。これに対しマスク氏は「スターリンクは現在、ウクライナで利用できる。送受信機も増やす」と返答し、更なる支援に乗り出す考えを示した。

インターネットの自由を推進する「ネットブロックス」によると、ロシアの軍事侵攻以降、ウクライナではネット通信障害が発生している。

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