ロシア軍の大規模な侵攻でポーランドに避難するウクライナ市民(写真:Omar Marques/Getty Images)

「今日のウクライナ、明日の台湾」ではない=台湾専門家

ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、台湾では「今日のウクライナ、明日の台湾」という言葉が散見するようになった。台湾は自国の一部だと主張する中国が近年、台湾への軍事的な圧力を繰り返しているためだ。ただ、台湾の識者らはこの見方を否定した。

「今日のウクライナは、明日の台湾ではない」

国際政治学者の汪浩氏は、台湾とウクライナは全く状況が異なるとした。「第1シーレーンに位置する台湾は地政学的に重要だ。そして、ロシアと陸続きのウクライナと違い、台湾は台湾海峡という自然の障壁を持つ。半導体製造の拠点が集中する台湾は世界にとって重要だ」などの理由を挙げた。

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