「自由な報道なくして自由な国はない」と書かれた旗。2020年10月7日撮影(Photo by TOBIAS SCHWARZ/AFP via Getty Images)

国境なき記者団、拘束されている124人のジャーナリスト釈放求める バチェレ氏に書簡

国境なき記者団(RSF)は、5月に予定されている中国訪問で同国における報道の自由の悲惨な現状を取り上げるようバチェレ国連人権高等弁務官に求めた。国外にも輸出される言論統制は「世界の民主主義にとって大きな脅威」だと警鐘を鳴らした。

RSFは27日発表の書簡のなかで、中国共産党が「情報統制や市民へのオンライン検閲・監視に基づく社会モデルを押し付けている」と指摘。その手法は国境を超えて浸透し「ジャーナリストが国家のプロパガンダの手先にすぎないという『新しい世界メディア秩序』を確立しようとしている」と述べた。

こうしたジャーナリズムと情報の自由に対する弾圧を阻止し、拘束されたすべてのジャーナリストの解放を実現するためにも、必要なすべての措置を講じるようバチェレ氏に訴えた。RSFのクリストフ・ドロワール事務局長は「情報の自由は人権保護の礎であり、この待望のミッションにおいて優先的に扱われるべき」と主張した。

▶ 続きを読む
関連記事
中共によるウイグル族への人権弾圧が続く中、平井宏治氏は中国が高いシェアを占めている太陽光パネルをあげ「人権問題は単なる道義的課題ではなく、今や国家の経済安全保障に直結する最大級のリスクである」と警鐘を鳴らしている。
国連の人権専門家130人以上は、国外の政府批判者や亡命者らを標的とする「越境弾圧」の抑止を各国に要請した。監視や家族への脅迫、インターポール制度の悪用などに警鐘を鳴らし、被害者保護と不送還原則の徹底を求めた
トランプ大統領と習近平の首脳会談を前に、米議会では人権、AI、貿易、半導体、サプライチェーンをめぐる公聴会が相次いだ。超党派の議員らは対中強硬姿勢と拘束米国人の解放要求を訴えている。米中首脳会談は9月24日にワシントンで予定される
習近平のBRICS首脳会議出席に合わせ、インド・ニューデリーでチベット人らが抗議した。参加者は車列を追い、チベット旗を掲げて自由を求めるスローガンを叫んだ。警察は活動家少なくとも64人を拘束した
中国当局による宗教活動への規制が強まっているとの証言が相次ぐ。上海では聖書などの販売停止や教会見学制限に加え、カトリック式葬儀も禁止されたとの情報が出ている。北京では巡礼やオンライン祈祷への制限も伝えられた