北京の天安門広場で防犯カメラをチェックする男性。AFP PHOTO / Ed Jones (Photo credit should read Ed Jones/AFP via Getty Images)

西側の対中関与政策、なぜ失敗 その原因と解決策を探る(1)=アーロン・フリードバーグ氏

米プリンストン大学の政治・国際問題専攻のアーロン・フリードバーグ教授は米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の最近のインタビューで、過去の対中「関与」政策が失敗したのは、米国など西側先進諸国が中国を読み違えたからだと指摘した。同氏は新しい戦略で、経済分野を含めて中国との関わりを減らすべきだと助言した。

米国が長年、対中関与政策を続けた結果、中国は経済、軍事の両面で最大の脅威となり、対中政策の見直しを迫られている。トランプ前政権は関係強化を追求する「関与」から、覇権を争う「競争」に転換した。

フリードバーグ氏は、新著『中国を読み違える(Getting China Wrong)』で対中関与政策の失敗の主な原因について、米国と西側諸国が中国のマルクス・レーニン主義体制の本質を見抜けず、「中国共産党の適応力、機智、冷酷さを過小評価し、政治支配に対する固い決意と、国際社会に対する野望に気づかなかった」と指摘した。

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