ウクライナ大統領、ザポロジエの前線部隊訪問 東部2カ所も回る
[キーウ(キエフ) 5日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は、南東部ザポロジエ州で前線部隊を訪問した。その後、前線に近い東部ルガンスク州リシチャンシクとドネツク州ソレダルも訪れたことを5日に明らかにした。大統領は1週間前も北東部ハリコフ州を訪問している。
大統領府の声明で、ゼレンスキー氏は兵士らの働きに謝意を表明した。
ザポロジエのオレクサンドル・スタルク知事はゼレンスキー氏に、地域の約6割がロシアの支配下にあり、2700個以上のインフラ構造物が損傷しているか破壊されたと報告した。
大統領府によると、ゼレンスキー氏はザポロジエの医療施設も訪れ、ロシアが制圧した港湾都市・マリウポリ出身者を含め、家を追われた人たちと直接話をしたという。ゼレンスキー氏は難民への定住地確保を約束した。
同氏は5日のビデオ演説で、ザポロジエの部隊訪問後にリシチャンシクとソレダルを訪れたと明かし「今回会って握手した全ての人、私とつながり、支持を伝えてきた全ての人を誇りに思う」と述べた。
関連記事
NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。
日米韓3カ国の安全保障担当官は25日、ワシントンで協議を行い、北朝鮮がロシアに派遣した兵士がウクライナの戦線に投入される可能性について「重大な懸念」を表明した。米ホワイトハウスが発表した。
次期大統領を争う共和党のトランプ候補と民主党のハリス候補は、ウクライナ戦争の出口戦略およびロシアとの交渉姿勢において対極的な態度をとっている。
ロイターの報道によると、ロシアは中国に秘密裏に武器プロジェクトを設立し、ウクライナ戦争を支援するための攻撃型無人機の開発と生産を行っている
オースティン米国防長官はウクライナのウメロフ国防相と電話会談を行い、米国のウクライナに対する揺るぎない支援を再表明した。米国防総省が23日に明らかにした。