WHO、コロナ起源に「更なる調査必要」実験室漏えい説巡り=報告書
世界保健機関(WHO)は9日に公表した報告書のなかで、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が中国武漢市の実験室から漏えいしたとする説について「さらに調査する必要がある」との見方を示した。米AP通信が同日報じた。
報告書を作成したWHOの諮問グループは、同ウイルスの起源について「依然として特定できていない」とした。報告書は、中国側から得たデータが不足しており、大流行を引き起こした原因を解明するための「重要なデータ」が欠けているとした。
特に2019年12月に中国で報告された最初の感染症例についてのデータが不足している。報告書は、人間にどのように感染したのかを特定できなかったとした。
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世界五大医学雑誌の一つ「ランセット」は17日、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の発生源について「客観的かつオープンで透明な」科学的論証を呼びかける科学者らの文章を掲載した。
新たな文書は、動物学者のピーター・ダザック氏が率いる米NPO団体、エコヘルス・アライアンスと中国の武漢ウイルス研究所が機能獲得実験を利用して、コロナウイルスに「ヒト特異的切断部位(human-specific cleavage sites)」を人為的に挿入し、ヒト細胞への感染力を高める計画をしていた詳細を記している。
台湾の中央研究院で先日、ある女性研究補助員がP3実験室で新型コロナウイルスの病原体に接触し、デルタ変異株に感染しました。これにより、それまで35日間続いた台湾の「確定診断者0人」の記録がストップしました。