中国PCR検査キットメーカー、上半期純利益3300億円超 「厳格な感染対策が後押し」
中国PCR検査キット製造会社10社がこのほど、中間決算報告を行った。10社の当期純利益総額は160億元(約3299億円)を上回った。いっぽう、中国上場企業4800社の約半数は減益となった。
中国メディア「一見財経」の報道によると、武漢明徳生物科技股份有限公司(以下は明徳生物)、上海蘭衛医学検疫所股份有限公司(以下は蘭衛医学)を含むPCR検査キット製造会社10社の上半期の総売上高は485億1800万元(約9996億円)で、純利益総額は162億9700万元(約3358億円)となった。明徳生物の当期純利益は前年同期比376.29%増加した。伸び率として10社のうち最も高い。
蘭衛医学も同300%以上増加した。上海市は3月末から5月下旬にかけて、約2カ月ロックダウン(都市封鎖)を実施した。封鎖期間中、市民が大規模なPCR検査を繰り返されていたことが、蘭衛医学の増益につながったとみられる。
関連記事
東芝グループが上海に設立した半導体技術子会社が、約25年の事業を経て登記を抹消した。中国で日系企業の事業縮小が相次ぐなか、ジェトロの調査では中国事業の拡大意欲も過去最低となった
「ゴーストタウン」を目にし、企業関係者からは成長への懸念も。7年ぶりに中国を訪れた米議会USCC代表団が、現地で見た中国経済の変化を語った
中国共産党当局が富裕層の海外資産やオフショア信託への税務監視を強化している。海底撈共同創業者の妻による大規模な株式売却を受け、香港市場では創業者が信託を通じて株式を保有する企業への影響を警戒する声が出ている
米商務省はインド、インドネシア、ラオスからの太陽光発電部材に対し高率な反ダンピング・相殺関税を最終決定した。中国企業の迂回輸出を阻止し国内製造業を保護する狙いだが、過剰在庫を巡る貿易摩擦は激化している
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している