オーストラリアの一部の学校では、食用昆虫会社「サークルハーベスト」の粉末状のコオロギをまぶしたポテトチップスが提供されている (Dan Kitwood/Getty Images)

豪、コオロギスナックを学校に導入 日本もガイドライン策定

気候変動による食料不足が問題視されるなか、オーストラリアの一部の学校では、食用昆虫会社「サークルハーベスト」のコオロギパウダーをまぶしたポテトチップスが提供されている。栄養価の高いコオロギは肉の代替品として注目を集める一方、オーストラリアでは昆虫食に関する規制が設けられていないため、安全上の懸念も上がる。

シドニー西部に拠点を置くサークルハーベストによると、すでに国内の1000校にポテトチップスを提供しており、2023年半ばまでにその数を6倍に増やす予定だ。ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州などの4州の学校で、50万パック以上が購入されているという。

同社は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の2021年の報告書「食用昆虫:オーストラリアの新興産業の戦略的成長のためのロードマップ」のなかでも事例研究として紹介されている。オーストラリアの昆虫産業は、今後5年間で年間1000万豪ドル規模に成長すると予想されるなか、スタートアップとして早い段階から食用昆虫に力をいれる同社には期待が寄せられている。

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