中国軍制服組トップ人事、「台海幇」が有力か 第3次台湾海峡危機を経験
中国共産党は今月中旬に第20回党大会の開催を予定している。党大会では最高軍事指導機関である党中央軍事委員会の人事刷新が行われる。一部の専門家は、1996年の第3次台湾海峡危機を経験した中国軍高官、いわゆる「台海幇」が軍制服組トップである中央軍事委員会の主要メンバーに就任する可能性が高いと指摘した。
今回の党大会で習近平氏は3期目の再任を果たし、軍トップの中央軍事委員会主席の座も維持するとみられる。同委員会の副主席を務めている許其亮氏(空軍上将)と張又侠氏(上将)はすでに72歳のため、党内の年齢制限に従い、現職から退く可能性が大きい。
主席、副主席のほか、中央軍事委員会には4人の委員がいる。魏鳳和・国務委員兼国防相(上将)、李作成・中央軍事委員会連合参謀部参謀長(上将)、苗華・中央軍事委員会政治工作部主任(海軍上将)、張昇民・中央軍事委員会規律検査委員会書記(上将)である。魏鳳和氏と李作成氏は、年齢制限で今回、退任する公算が大きい。
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