習近平の雲隠れの理由は?連任しても問題山積【世界の十字路】
中国の習近平国家主席は16日に歴訪から帰国後、約10日の間公の場に姿を見せなかったため、一部のインドメディアは「習氏が軍事クーデターで失脚し、自宅軟禁された」と報道し、中国のSNS上でも「自宅軟禁された」などの情報が広がっていました。
そんな中、習氏は9月27日に最高指導部をはじめとする高官たちを引き連れて、北京市で開かれたイベントに参加し、10日ぶりに姿を現して、その健在ぶりと、自分がまだ権力を掌握していることを外部にアピールしました。
今回の習氏の大々的な「顔出し」というのも、党大会での再選がほぼ確実だということを外部に向かって宣言しているようなものです。同時に、官製メディアが連日のようにこれまで以上に大げさに習氏を「神である」かのようにプロパガンダ宣伝していたり、そして江派のスパイの王滬寧氏までも習氏を褒めちぎり、忠誠心を示していることなどからも、予想外の特別な事情がない限り、習氏が党大会で再選を果たす確率は非常に高いと思われます。しかし、たとえ再選されたとしても、彼の今後の道が順風満帆というわけではないはずです。
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