カンボジア・プノンペンの病院。参考写真。(Cindy Liu/Getty Images)

国境を越える中国の奴隷制度

ソーシャル・メディアで単に「こんにちは」というメッセージを送ってくる謎の人たちがいるだろう?私は決して返事をしない。

おそらく、中国のサイバー犯罪集団に管理された東南アジアの詐欺師たちだろう。「こんにちは」は彼らの戦略の一つだという。被害者に好奇心を持たせ、会話を盛り上げるのだ。カンボジアの報道機関VODの記事はそう伝えている。

カンボジア内務省国務長官ソク・ファル氏によると、同国のサイバー犯罪者の元で働いている外国人の数は10万人に上る。しかし、カンボジア政府は、これらの労働者がしばしば監禁されている詐欺施設を取り締まることをほとんどしていない。

▶ 続きを読む
関連記事
米公的債務が40兆ドルを突破。膨らみ続ける巨大な借金は、将来の脅威というだけではなく、インフレや金利高騰を通じた「現在の生活費危機」そのものだ。財政規律を失った現状と経済崩壊の現実的なリスクに警鐘を鳴らす
米加貿易交渉の決裂背景にある、メキシコ・カナダを経由した中国製品の「大規模な積み替え貿易(関税逃れ)」の実態を論評。USMCAの優遇措置を悪用する問題点と、北米3か国が直面する現実的な選択肢を解説します
カナダと米国の対立背景にある「経済安全保障」の課題を解説。米市場へのアクセス維持と中国への依存回避という板挟みのなか、CUSMA交渉でカナダが直面する主権と強靭な戦略的バランスの必要性に迫る論評
中国が北極圏での存在感を拡大している。北方海航路の利用や軍民両用の研究施設を通じて地政学的影響力を高める北京に対し、民主主義諸国が「第二の南シナ海」化を防ぐため警戒と規制を強める動きを論評する
中国経済は消費の低迷や不動産危機、投資減少により厳しい現状に直面しています。唯一の支えである輸出も世界的な反発に晒されており、今後の成長持続には不透明感が漂う背景と現状を解説します