2022年12月21日、人民解放軍海軍J-11戦闘機 (Courtesy of U.S. Indo-Pacific Command/Screenshot via The Epoch Times)

米、元米海兵隊員を起訴 高額報酬受け取り中国軍を訓練 

豪政府は12月末、中国軍パイロット空母離着艦訓練を無許可で支援し10万ドル以上報酬を得ていた元米軍パイロットのダニエル・ダガン被告の米国への身柄引き渡しを承認した。

米コロンビア特別区に提出された非公開の起訴状によるとダカン被告は、2011年から2012年にかけて「中国政府と軍のために軍事機器と技術データを取得する」企業から12回にわたり報酬を受けていた。被告は2012年に豪州に帰化している。

中国軍への訓練は、共犯者8人とともに南アフリカのパイロット養成学校「テストフライングアカデミー・オブ・サウスアフリカ(TFASA)」を介して行われた。英政府は、TFASAは中国政府が引退したパイロットを引き抜く仲介役を担っているとして警告している。

起訴状によれば、ダガン氏が提供した訓練には「軍のパイロット訓練生の評価や海軍航空関連機器のテスト、空母離着艦に関連する戦術、技術、手順の指導が含まれていた」という。

ダガン被告は現在、中国への防衛サービスの不法輸出を共謀した罪、資金洗浄の共謀、武器輸出管理法および国際武器取引規制違反など4件の罪に問われている。

中国共産党は高額の報酬を支払い、軍事技術を盗んでいる。米司法省は昨年、中国政府から数万ドルの報酬を受け取り、同国に米国の防衛関連情報を漏洩させたとして元米軍パイロットを起訴した。英国防省も昨年10月、約30人の英国軍元パイロットが中国側から高額の報酬を受け取り中国軍の訓練に参加していたと明らかにした。

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