1月27日、欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は、南アフリカがロシアとの良好な関係を利用し、ウクライナ戦争の終結に向けてロシアに働きかけることを期待していると述べた。ブリュッセルで23日撮影(2023年 ロイター/Johanna Geron)

EU、南アのロシア働きかけ期待 ウクライナ戦争巡り=外相

[プレトリア 27日 ロイター] – 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は27日、南アフリカがロシアとの良好な関係を利用し、ウクライナ戦争の終結に向けてロシアに働きかけることを期待していると述べた。

ボレル氏は南アの首都プレトリアで同国のパンドール国際関係・協力相と会談。EUは南アにどちら側を支持するか決めるよう求めているのではないとし、各国が国連憲章を支持することを求めていると説明した。

「これは欧州だけの戦争ではない。欧州で起きているが、全世界に影響している」と強調した。

パンドール氏は、問題の解決策は多国間主義にあり、誰もが共通基盤を見つけるよう努力する必要があると述べた。

南アはアフリカ諸国の中でロシアにとり重要な同盟国の一つ。ロシアのラブロフ外相は23日、南アでパンドール氏と会談している。

関連記事
WHO加盟国がパンデミック条約案で大筋合意。来月の総会で採択目指すが、各国間に賛否やあがり課題も残っている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ウクライナ軍がロシア軍を支援して戦闘に参加していた中国人2人を捕虜にした […]
専門家らは、米中関係は重要な一線を越え、世界第1位と第2位の経済大国間の対決が始まったと指摘している。
ミャンマーが壊滅的な地震に見舞われている中、中国共産党は静かに影響力を強めている。軍事政権に武器を供給し、人道支援を妨害し、危機を利用して習近平の「一帯一路構想」世界拡大戦略を推し進めている。
米国防長官がパナマ運河の戦略的重要性を強調し、中国共産党(中共)の影響排除を表明。米中の地政学的対立が中南米にも波及。運河を巡る緊張が高まる。