大紀元姉妹メディアの新唐人テレビ(NTDTV)記者のアイリス・タオさん(スクリーンショット)

大紀元姉妹メディア記者、強盗被害 黒人男性が拳銃向け、携帯電話を強奪

米紙エポックタイムズ(大紀元英字紙)の姉妹メディアである新唐人テレビ(NTDTV)の記者は28日朝、ワシントンの集合住宅の自宅で強盗に遭った。強盗犯は携帯電話を強奪し逃走した。

NTDのホワイトハウス担当記者アイリス・タオさんは、玄関から外に出たとたんに「携帯電話をよこせ」との声を耳にした。黒い目出し帽に、黒いコートを着た細身の黒人の男が、近距離で拳銃を向けていたという。

男はすぐにタオさんの上着のポケットに手を伸ばし携帯電話を奪った。さらにノートパソコン、財布を要求したが、「持っていない」とタオさんは返した。男は携帯電話のパスワードを要求したがタオさんが断ると、拳銃で彼女の顔を殴り、逃走した。

ワシントン首都警察のアジア担当官によれば、タオさんの住む集合住宅は連邦議会議事堂から約3キロほど離れた場所にあるが、一帯は犯罪率の低い地域ではないという。

タオさんは今回の強盗犯が無作為なものではなく、あらかじめ自身の持つ情報を狙ったのではないかと疑っている。男は最初から携帯電話、ノートパソコンに強い関心を示していた。単なる携帯電話の強奪ならば、データを消去して転売すればいいはずだが、男はパスワードを聞き出そうとしていた。

首都警察は記事発表までにエポックタイムズの取材に返答しなかった。

強盗事件の3日前、タオさんは米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官の記者会見に出席していた。「中国政府は新型コロナウイルスによる死者は7万人と発表した。米国はこの数字を信じるのか?」とタオさんは質問した。

「私たちは、中国側が新型コロナに関する国際的な評価や研究に協力するよう促している。これまでの情報は透明性が欠如していた」とカービー氏は答えた。「数字の信憑性については言及しない」とも付け加えた。

大紀元の関係者に対する暴行は、昨年5月にも香港で起きている。香港大紀元の梁珍記者が自宅アパート前で、アルミ製バットを持つ男に殴られ、救急車で病院へ搬送された。この1カ月前には、香港大紀元の印刷工場の輪転機などがハンマーを持った集団によって叩き壊された。

事件当時、香港大紀元は「事件は香港の報道の自由を抑圧するため、真実を伝えるメディアを沈黙させる意図があった」「私たちは暴力を非難し、絶対にひるまない」との声明を発表した。

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