子供のマグネシウム不足は、多くの医師によって過小評価されています。 注意欠陥・多動性障害、自閉症、少年非行、小児うつ病などはマグネシウム不足との関連が指摘されており、マグネシウム不足こそがこれらの問題の原因であるとする説もあるくらいです。 (yamasan / PIXTA)

大人だけではない!マグネシウム不足は子どもの心にも影響を与えます

マグネシウムが不足して不安になるのは大人だけではありません。ホットドッグやピザ、清涼飲料水など、子供が好きな食べ物はマグネシウムが不足していることが多いのを忘れてはいけません。 更に、子供たちの生活は、仲間からのプレッシャー、いじめ、学業やスポーツの成績に関する悩み、容姿に関する悩み、思春期によるホルモンのアップダウン、メディアによるネガティブで暴力的なメッセージなど、さまざまなプレッシャーに満ちており、これらのことが原因でマグネシウムが不足しがちなのです。

前述したように、バンド活動をしてエネルギーを発散することもリスク要因になり得ます。

多くの医師は子供のマグネシウム不足を過小評価していますが、大人と同じ要因で不足することがあります。 注意欠陥・多動性障害、自閉症、少年非行、小児うつ病などはマグネシウム不足との関連が指摘されており、マグネシウム不足こそがこれらの問題の原因であるとする説もあるくらいです。

臨床発達心理学の教授であるシャルナ・オブマン博士は、自らの著書『差別を受けなければならない子供はいない』の中で、その懸念を表明しています。オブマン博士は、1990年代初頭から著書が出版された2008年まで、米国では、子供たちの精神疾患の数が増加していると警告しています。

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