だまし取る人が来世で家畜として生まれ返済をする(2)
(続き)
唐の時代、ある官吏が軍の使節(軍の功績報奨と犯罪処罰を担当する役人)の呉宗嗣から月利で20万銭を借りていました。 1年後、彼はそれを返すことを拒否しました。呉宗嗣は彼に頼みこむしかありませんでした。しかし、やはり彼はお金を返しません。呉宗嗣は怒って、「わたしが前世で借りた金なら、今すぐ返す。もしあなたが借りているのであれば、来世はロバや馬、家畜に生まれ変わって借金を返せと言い、借金証明書に火をつけて破りました。
1年後、呉宗嗣が役場で公務を行っていたとき、突然、白い服を着たあの官吏が呉宗嗣の前に現れ彼を見て、「君に借金を返済するために来た」と言いました。呉宗嗣は「借金証明書はすでに破ってしまった。それなのにどうやって払えますか?」 と答えると、彼は何も答えず、厩舎(うまや)の中へ入っていきました。しばらくすると、使用人がやって来て、馬が白い子馬を産んだと報告しました。呉宗嗣は官吏が言ったことを確かめるために、すぐ彼の家に人を送って調べさせたところ、彼は亡くなっていました。
その後、子馬は成長し、売られたお金はたまたま役人の生前の借金と同額でした。
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