豪印、経済・防衛での連携強化で合意 年内のCECA締結目指す
[ニューデリー 10日 ロイター] – オーストラリアのアルバニージー首相は10日、訪問先のインドのニューデリーで、両国がより広範な経済パートナーシップを加速させるとともに、防衛面の連携強化でも合意したと述べた。
両国は昨年、豪印経済協力・貿易協定(ECTA)と呼ばれる自由貿易協定(FTA)に署名した。
しかし、より包括的なFTAである豪印包括的経済協力協定(CECA)は10年以上にわたって交渉が滞っている。CECAの協議は2011年に再開されたが、16年には協議が膠着し、中断。21年に再び再開されたが、まだ合意は不透明だ。
アルバニージー首相は記者団に対し、「われわれは野心的なCECAをできるだけ早く締結することに合意し、年内の締結が可能だと期待している」と発言。「この変革的な協定は、二国間経済関係の可能性を最大限に引き出し、豪印双方の国民に新たな雇用機会を創出し、生活水準を向上させるものだ」と語った。
首相はまた、両国は防衛・安全保障における連携強化で「重要かつ野心的」な進展を遂げ、気候変動問題についても議論したと述べた。
関連記事
中共に恣意的に拘束されたカナダの元外交官は、豪州上院の調査委員会に対し、市民が海外で恣意的に拘束されることに対して「断固とした対抗策が必要」と訴えた。
オーストラリア統計局が30日発表した第3・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.2%上昇し、予想の0.3%を下回る上昇率となった。政府による電気料金の補助やガソリン価格の下落を受けた。ただ、サービス部門の物価上昇圧力を背景に、コアインフレ率はなお粘着的となった。
元英国首相リズ・トラス氏は、中国共産党が「海外社会を破壊しようとしている」と警告し、西側民主主義国家が中共に対してあまりにも軟弱であると批判した。中共による脅威に対応するため、「経済NATO」の設立を提案し、経済的な連携強化を呼びかけた。
太平洋諸国の首脳らはニューカレドニアへの事実調査団の派遣を計画していたが、フランスに妨害されたと主張しているが、フランス大使はこれを否定している。
太陽光と風力はクリーンエネルギーへの移行において有用な資源だが、かなりの廃棄物を生み出している。オーストラリア政府は大規模な再生可能廃棄物管理システムを検討している。