米上院保健教育労働年金委員会の公聴会で発言するファウチ大統領首席医療顧問。2022年1月11日撮影(Photo by Greg Nash-Pool/Getty Images)

新型コロナ、自然発生説は「非科学的」 米国防総省報告書に記載

米CDCのファウチ博士は新型コロナウイルスの自然起源説を提唱してきたが、その主張を真っ向から否定する報告書がパンデミックの早い時期に、米海軍の軍医らによって提出されていたことが明らかになった。

報告書を提出したのは、米国防高等研究計画局(DARPA)に勤務する海軍軍医のジャン=ポール・クレティエン中佐と、米国防情報局(DIA)所属の科学者であるロバート・カットリップ博士。ファウチ博士が自然起源説を証明するために用いた科学論文「SARS-CoV-2の近位起源(Proximal Origin of SARS-CoV-2)」に、論理的な欠陥があると指摘した。

「アンダーセンらによるSARS-CoV-2の近位起源に対する批判的分析」と題する報告書は2020年5月26日付のもので、今月15日、ウイルスの起源を探索するグループ「DRASTIC」を通じて一般に流出した。

▶ 続きを読む
関連記事
妊娠中にCOVID-19に感染した母親の子どもは、3歳までに自閉症など神経発達障害と診断される割合が、感染しなかった母親の子どもよりリスクは上昇するが、全体としてのリスクは低いと研究者は強調している
新型コロナの新変異株NB.1.8.1がEU域内で今後拡大する見通し。現在米国では感染の3割以上を占め、中国で急拡大した株でもある。
中共疾病予防管理センターの発表によれば、新型コロナウイルス(中共ウイルス)の確定患者数は全国的に数週間連続で増加し、陽性率は22.8%に達した
中国共産党は新型コロナウイルスの流行がすでに沈静化したと主張しているが、各地では依然として死亡者数の高止まりが続いており、社会的関心が高まっている。亡くなっているのは高齢者に限らず、若年層や医療従事者にも広がっている。
中国各地でコロナ感染が再拡大し、住民や医師からは実態が公式発表を大きく上回る深刻な状況との報告が相次いでいる。