墨を金のごとく惜しむ【1分で読める故事成語】
「墨を金のごとく惜しむ」は、一筆もおろそかに書かない、あるいは、軽々しく筆を下ろさないことのたとえで、後に洗練の努める意として使われます。
李成、五代〜北宋(ほくそう)初期の画家で、酒をたしなみ、詩をよくし、琴も得意としていますが、山水画に最も長けていました。
李成は構図と墨の運用に重点を置き、淡墨を好むため、後に「軽々しく筆を下ろさず、まずは淡墨を使い、後に濃墨を使う。墨を金のごとく大事にする」と賞賛されました。
李成の雲が湧き上がっていくような画法――雲頭皴(うんとうしゅん)は郭煕(かくき)などによって継承され、後に李郭派と呼ばれています。
李成は関同(かんどう)、范寛(はんかん)とともに当時の山水画の三大家とされました。
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