香港警察は7月3日、国家安全維持法(国安法)違反の疑いで海外にいる香港の民主活動家や元議員など8人を指名手配した。1人当たり100万香港ドル(12万7656米ドル)の懸賞金を出し、逮捕に向け情報提供を求めた。写真は、香港での記者会見で公開された手配写真(2023年 ロイター/Joyce Zhou)

香港警察、海外の民主派8人指名手配 情報提供者に懸賞金

[香港 3日 ロイター] – 香港警察は3日、国家安全維持法(国安法)違反の疑いで海外にいる香港の民主活動家や元議員など8人を指名手配した。1人当たり100万香港ドル(12万7656米ドル)の懸賞金を出し、逮捕に向け情報提供を求めた。

指名手配されたのは、民主活動家の羅冠聡氏や劉祖廸氏、立法会(議会)の元議員の郭栄鏗氏や許智峯氏など。外国に香港や中国に制裁を科すよう求めたなどとして、国安法の外国勢力との結託や国家分裂扇動などの容疑がかけられている。

警察は、8人の資産を可能な限り凍結するとし、香港市民に金銭的な支援をしないよう警告した。

活動家らは米国、英国、オーストラリアなど数カ国に拠点を置いている。

クレバリー英外相は逮捕状を出す決定を批判し、英政府は「英国内外の個人を脅して黙らせようとする中国のいかなる試みも容認しない」と強調した。

ウォン豪外相は「深い遺憾の意」を表明した。

オーストラリアに滞在する許智峯氏はロイターの取材に対し、新たに出された懸賞金は「中国がより極端な権威主義に向かっている」ことを明確に示していると指摘した。

ロンドンを拠点とする劉祖廸氏は、多くの民主主義国が香港との犯罪人引き渡し条約を停止しているという事実が、懸賞金を出す動機づけになったと語った。

関連記事
米軍は台湾海峡を含むインド太平洋地域で分散配置を推進。HIMARSや空母を南西諸島やフィリピンに展開し、脅威に対応。3隻の空母や最新兵器を活用し、中国を牽制する動きを強化
米インド太平洋軍司令官パパロ大将は、中共による台湾侵攻は米軍の優位性により「極めて困難」と指摘。海上封鎖も突破可能と自信を示した。中共軍の台湾周辺の活動は活発化している
11月18日、イギリスのスターマー首相は、G20首脳会議出席中、中国共産党(中共)の習近平党首と会談を行った。中共の人権問題を批判し、特に拘束されている香港の元メディア大手、黎智英氏や、中共による制裁を受けたイギリス議会議員について言及した。
台風21号が去った後の台湾の町はボロボロ…
台湾国防部(国防省)は29日、フランス海軍の艦艇が台湾海峡を北方向に向けて航行したと発表した