台湾侵攻を画策する習近平の足を引っ張るのは誰か

中共ロケット軍の複数の高官が解任されたことを受けて、中国共産党(中共)の軍事新聞は習近平氏への「絶対の忠誠」と「戦争の準備」を求める発言を続けている。

豪州在住の学者である袁紅冰氏は、習近平氏が台湾海峡での軍事行動を検討しているものの、軍官たちが公然と従いつつも秘密裏に反発していると指摘している。

習近平氏は、軍内での彼に対する忠誠を確保するための内部粛清を進めているが、その目的の達成は難しいと述べた。

 

袁紅冰氏によれば、習近平氏は台湾問題の平和的な解決をすでに放棄し、軍事手段での解決を模索している。これは、台湾や国際社会が中国共産党の「一国二制度」を受け入れる可能性が低いとの認識からである。

 

また、習近平氏は、香港が平和的手段で返還された後も反中共勢力や香港独立派の勢力が残ったことから、その経験を台湾に生かし、軍事的手段で台湾独立派を排除する必要があると考えている。

 

しかし、袁紅冰氏は、習近平氏が軍の絶対的な忠誠を求めても、軍官たちにとって習近平氏に絶対的な忠誠を誓う理由が見当たらないと指摘している。

▶ 続きを読む
関連記事
CSISの分析によると、イラン・ウクライナ戦への対応で米国の兵器在庫が枯渇。トマホークやパトリオット等の補充に3年以上を要し、西太平洋での対中防衛に脆弱性が生じている。一方、中国側も実戦経験不足という弱みを抱える
中国共産党がミサイル生産を急加速させている。ブルームバーグの分析によると、2025年には関連企業の売上が大きく伸び、供給網に関わる上場企業は少なくとも81社に上った。米国が中東でミサイルを消耗する一方、中共は台湾有事やインド太平洋での衝突を見据え、備蓄と生産体制の拡大を進めている可能性がある
イランに対する米国の経済封鎖は、間接的に中国共産党政府に圧力をかけている。アナリストらは、これはトランプ氏が習近平との首脳会談を前に、交渉の切り札(レバレッジ)を構築しているものだと分析している
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす