港湾の二重用途によって重要航路の掌握を狙う中国
商業目的や軍事用途で使用することを目的として、中国は世界各地で港湾の建設や港湾運営権の取得を推進している。 こうした港湾を民生と軍事の両目的を兼ね備えた二重用途で使用することで、重要な航路や海路における同国の影響力を高めることが可能となる。
カーネギー国際平和基金中国研究のアイザック・カードン上級研究員が2021年に、海軍大学校と米国海軍省が発行する学術誌「ネイヴァル・ウォー・カレッジ・レビュー」で発表した論文によると、主要シーレーン(SLOC)や海上輸送における重要なチョークポイントに程近いインド洋西部および南アジアと東南アジアの沿岸にこうした外国港が最も集中している。 カードン上級研究員は台湾海峡から南シナ海、マラッカ海峡、インド洋、そしてアラビア海へと伸びる海路を対象とする中国の「海上交通路戦略」を考察した中国の軍事学者の見解を引用している。
同上級研究員とインディアナ大学のウェンディ・ロイテルト助教授の研究によると、中国の事業、政治、軍事体制は世界各地で戦略的に立地する約100港の商業港に容易に融資を提供できるように構築されている。 中国管理下の物流・海運会社による港湾投資は、世界の大部分を中国と繋ぐことを目的とした同国の一帯一路インフラ構想に基づいている。
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