中国は中東情勢の悪化を見ながらも台湾・フィリピン・日本との対立を続けており、結果的にアメリカとの軍事衝突も意に介さない態度を示した。中東情勢の悪化は海上交通路を遮断し世界経済を悪化させるリスクが有るが中国は現実を見ない外交を続けている。写真はイスラエル軍による空爆後のガザ地区の様子 (Photo by SAID KHATIB/AFP via Getty Images)
上岡龍次コラム

欧米がイスラエルによるガザ空爆を黙認する理由と漁夫の利を狙う習近平

ガザ地区からハマスがイスラエルへ奇襲攻撃を行い中東情勢が一気に悪化した。中東はハマスとイスラエルの対立だけではなく中東に駐留するアメリカ軍基地も親イラン派武装勢力からの攻撃を受けている。アメリカは空母打撃群や防空部隊などを中東に追加配備することで対応に追われアメリカとイランの関係も悪化した。

中国は中東情勢の悪化を見ながらも台湾・フィリピン・日本との対立を続けており、結果的にアメリカとの軍事衝突も意に介さない態度を示した。中東情勢の悪化は海上交通路を遮断し世界経済を悪化させるリスクが有るが中国は現実を見ない外交を続けている。

結論から先に言えばハマスは習近平にハイリスク・ハイリターンの結果を与えている。最悪の場合は習近平の政治生命を断つが成功すれば世界で最も利益を得る立場になる。

▶ 続きを読む
関連記事
米国とイスラエルはイランへ大規模攻撃を実施。トランプ大統領は核保有阻止と体制転換を示唆し、「最大限の圧力」を強調。対中包囲戦略の一環との見方も出ている。
石油資源に恵まれたベネズエラは、社会主義体制の拡大と権力集中の末に経済崩壊と専制へ転落した。筆者は、その過程と教訓を通じ、自由社会が抱える危うさに警鐘を鳴らす。
イーロン・マスクのスターリンクは軍事優位と情報統制崩壊の恐怖を中共に与える。ロシア・ウクライナ戦争で実証された通信力に対し、中共は政治圧力、宇宙版ファイアウォール、衛星大量申請の三策で対抗するが、いずれも限界露呈
日本を揺るがす意外なシナリオ。対イラン軍事作戦の裏でもうごめく、沖縄の主権を標的にした巧妙な中国共産党の「分断工作」の正体とは? 日本が直視すべき危機の核心に迫る
中共の急速な軍事拡張にもかかわらず、日本が依然として平和主義憲法を維持している状況は日本の有権者にとって道義的には受け入れやすいかもしれないが、中共政府が日本は自国の領域を守るために戦わないと判断した場合、重大な危機を招く可能性がある