12月9日、成功を夢見てカナダにやってきた多くの移民が、生計の維持に苦しんでいる。写真は飼い犬を散歩させるリトアニア出身のジャスティナス・スタンカスさん。トロントで11月撮影(2023年 ロイター/Wa Lone)

アングル:移民に人気のカナダ、生活コスト高騰で「出国」じわり増加

Wa Lone

[トロント 9日 ロイター] – 成功を夢見てカナダにやってきた多くの移民が、生計の維持に苦しんでいる。生活コストが上昇し、賃貸住宅が不足しているためだ。国外流出人口は増加しており、移民たちが第2の故郷にしようと選んだカナダを再び後にせざるを得ない状況がうかがわれる。

人口増加の減速と高齢化というカナダが抱える大きな課題への対策としてトルドー首相が重視するのは、経済成長の加速にもつながる移民受け入れ推進だ。カナダ統計局によれば、今年、カナダの人口は移民の流入により過去60年以上で最も大幅な増加を見せた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国は、カナダと米国の貿易を巡る亀裂を戦略的に利用して両国間の対立をあおり、北米を分断しようとしていると、アジアおよび米中関係の専門家が指摘している。
米国の関税に対しカナダが報復関税と巨額支援を発表。政府が国民に国産品購入を促す一方、野党は減税による負担軽減を求めるなど、対米対抗と国内経済維持に向けた多角的な動きを報じる
米加貿易交渉の決裂背景にある、メキシコ・カナダを経由した中国製品の「大規模な積み替え貿易(関税逃れ)」の実態を論評。USMCAの優遇措置を悪用する問題点と、北米3か国が直面する現実的な選択肢を解説します
カナダと米国の対立背景にある「経済安全保障」の課題を解説。米市場へのアクセス維持と中国への依存回避という板挟みのなか、CUSMA交渉でカナダが直面する主権と強靭な戦略的バランスの必要性に迫る論評
トランプ米政権の発足以降、治安悪化やインフレへの不満を背景にラテンアメリカで右派政権への転換が加速。「ドンロー・ドクトリン」のもと米国が介入を強める中、保守化が進む中南米の政治情勢と課題を分析します