東京大学理学部の研究チームが、リチウム電池を凌ぐと期待されるナトリウム電池とカリウム電池の改良に大きな突破口を見つけ出しました (tibagorou / PIXTA)
日本研究者が改良したナトリウム電池 リチウム電池に匹敵する!?

超高容量エネルギー密度を実現する負極材料開発に成功 

リチウム電池は、ナトリウム電池やカリウム電池とほぼ同時期に開発されました。ナトリウム電池とカリウム電池は、エネルギー密度が低いため、その開発はあまり期待されていませんでした。 今回、日本の研究者たちが、負極材としてハードカーボン(HC)と酸化亜鉛を使用し、電池のエネルギー密度の面で優れた性能を実現しました。

リチウムイオン電池に使われるリチウムは、希少金属で、採掘につれ埋蔵量がますます減っています。また、リチウムの採掘、精製、電池に加工する過程は、環境汚染を引き起こし、大量の淡水とエネルギーを消費します。これに対し、ナトリウムやカリウムは、リチウムよりも備蓄量が多く、入手しやすいため、次世代電池の主流として有望視されています。

東京理科大学の駒場慎一教授らの研究グループは、ナノ構造のハードカーボン合成に成功し、ナトリウム電池(NIB)およびカリウム(KIB)電池の性能を大幅に向上させました。この新しい発明は、11月9日に「Advanced Energy Materials」誌に発表されました。

▶ 続きを読む
関連記事
[ワシントン 22日 ロイター] – 米エネルギー省は22日、リチウム電池企業マイクロバスト・ホー […]
スウェーデンの電池製造大手ノースボルト社は、希少な原材料を完全に使用しないナトリウムイオン電池を開発した。
リチウム電池の世界的な需要の高まりにより、金属コバルトの需要も上昇しています。しかし、時間の経過とともに、また他の地政学的要因等によって、コバルトの不足が起こるかもしれません。東京大学は最近、リチウム電池に使われるコバルトを代替する方法を開発しました。
最近のノルウェーの研究によって、マスクを着用している人が着用していない人よりも新型コロナウイルス感染症に感染する可能性が高いことが判明した。
ノルウェーで発表された新たな研究によって、マスクを着用する人が着用しない人に比べて新型コロナウイルスに感染しや […]