中国の大規模軍事活動の兆候ない、状況を注視=台湾国防部
[台北 26日 ロイター] – 台湾国防部(国防省)は26日、来月の台湾総統選を前に中国による大規模軍事活動の兆候は見られないと明らかにした。ただ、今後も状況を注視するとした。
1月13日の総統選と議会選を前に台湾周辺では中国の戦闘機や軍艦が確認されている。中国の気球が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線を越えたとの報告もある。ただ、国防部は中間線を超えた気球は気象観測用の気球の可能性が高いとの見方を示している。
台湾国防部の孫立方報道官は記者団に対し「今のところ中国が大きな動きを見せている兆候は見られないが、今日何もなかったからといって明日も明後日も何もないとは限らない」とし、「われわれは常に注視している」と述べた。
中国は与党・民主進歩党(民進党)の総裁候補である頼清徳・副総統を分離主義者と非難し、独立に向けたいかなる動きも戦争につながる可能性があると警告している。
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