日本のあるシングルファーザーが、高校3年生の娘のために、朝早く起きて居眠りしながらお弁当を作り続け、一夜にして話題となりました。 娘のみどりさんは、父親の弁当に感動し、その様子をツイートし、父親の愛情をネットで共有しました。
近年、日本のお母さんたちが手作りのお弁当をネットにアップするのをよく見ます。食べ物でかわいい絵を描いたりし、驚くような工夫を凝らしたお弁当もあります。 しかし、今回の主役は日本のお父さんです。 彼は娘が高校1年生の時にお弁当を作り始めたそうです。
なぜ、娘のお弁当を作ることにこだわったのでしょうか?
大津さん:「お医者さんからみどりちゃんは栄養失調だと言われたんです」
大津さんは、「心臓が針で刺されたような感じがし、失格だと感じた!」と言います。
みどりさんが中学2年の時、大津さんは 離婚しました。大津さんは働かなければならず、料理の仕方もわからないため、親子で冷凍食品を食べる毎日でした。
ある日、みどりさんの体調が悪くなり、医師から栄養失調と診断された大津時一さんは、成長期の娘が健康に育つよう、十分な栄養を取らせることを決意したのです。そこで、娘が高校1年生の時から、お弁当を用意するようになりました。
大津さん:「私、本当は早起きじゃないんです」「居眠りとお弁当作りは同時進行なので、朝はいつも片目で料理しています」
しかし、娘が高校1年の時から3年生までの3年間、400食以上のお弁当を作り続け、お弁当マスターになりました。
簡単なようで、上手にお弁当を作るのはなかなか難しいものですね。
みどりさんの高校生活最後の日、2016年12月6日、父・時一さんはみどりさんのために美味しいお弁当を用意し、3年前のデビュー当時のお粗末な弁当の写真とメモを添えました。
メモには「みっちゃん、毎日お弁当を完食してくれてありがとう!大学に進学することになったので、高校生活の最後のお弁当になりました。最高の弁当を作ろうと頑張ったよ」と書かれていました。
そのメモを読みながら、みどりさんは感動の涙を流し、おいしいお弁当を食べました。学校から帰ったみどりさんは、お父さんのお弁当の写真を、最初で最後にと、ツイッターで公開しました。
彼女は「声を出して泣きました。本当に感動しました!素敵な素敵なパパです! 本当に大好きです!パパのお弁当は美味しいです!」とツイートしました。
このツイートは35万回再生され、日本のネットユーザーの心を動かし、メディアに取り上げられるようになり、最終的には映画「パパのお弁当は世界一」となりました。 平凡な父と娘の日常が大スクリーンで再現され、映画となったのです。
この映画は、台所に立ったこともなく、最初は卵の割り方さえ知らない料理初心者のシングルファーザーを描いたものです。 初めてでお粗末なお弁当作りから始まり、一歩一歩学びながら、色とりどりのおいしいお弁当を作るようになります。
内向的で感情表現が苦手な大津さんは、毎日お弁当を作り、それをお弁当箱に詰め、時にはお弁当袋にメモを書いたりして、娘さんを励ましコミュニケーションをとりました。 娘の心強い味方となった大津さんは、忙しく大変な毎日を送っていましたが、自分の努力が娘の健康や幸せにつながったことを喜んでいます。
この映画で、無口で無表情な父・大津時一役を、大津さんと同じくシングルファーザーで、高校3年間、息子のために弁当を作り続けた名バンドマン・渡辺俊美が演じています。渡辺俊美の著者『461弁当~父と子の男の約束~』も、ベストセラーとなりテレビでドラマ化されました。
この2人のシングルファーザーの実話は、この時代に共通する家族構成の変化という問題を象徴するように、感動的な映画とテレビシリーズとして映像化されました!
(翻訳編集:井田千景)
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