リンゴは栄養価が高いが、品種によって栄養価は大きく異なる。(kikisorasido / PIXTA)
りんごの栄養成分と品種の選び方

りんごで最も健康効果を得るために知っておくべきこと(1)

西洋のことわざにあるように、1日1個のりんごは医者を遠ざけます。現代の研究でも、りんごを食べると糖尿病、心血管疾患、喘息、数種類のがんなどの病気を予防できることが確認されています。りんごの栄養成分は品種によって大きく異なります。一般的な食べ方によって、りんごの効能が大きく損なわれてしまうことがあります。また、どの品種のりんごが最も栄養価が高いのでしょうか?りんごの最も健康的な食べ方とはなんでしょうか?

りんごを食べる9つのメリット

りんごには、ビタミン、ミネラル、ペクチン、微量元素が豊富に含まれているほか、フラバノール、ヒドロキシ桂皮酸、アントシアニン、プロアントシアニジン、カテキン、ケルセチンなどのポリフェノール類、これらのファイトケミカル(植物に含まれる化学物質)もたくさん含まれているため、他の果物とは異なる健康効果が期待されています。

1.りんごには抗酸化物質のポリフェノールが多く含まれている

糖尿病、肥満、がん、高血圧、心血管疾患、慢性炎症など、多くの慢性疾患は酸化ストレスと関連しています。りんごには強い抗酸化作用を持つポリフェノールが多く含まれており、酸化ストレスによるダメージを軽減することができます。

2.コレステロールを下げ、心血管疾患予防

これまでの研究で、りんごに含まれるファイトケミカル(植物が紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから体を守るために作りだされた色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分)とペクチン(植物繊維などによる増粘剤)が、心臓や血管をフリーラジカルのダメージから守り、コレステロールを下げる効果があることが判明しました。

また、1日54g以上のりんごを摂取しているフィンランド女性は、そうでない女性に比べて冠動脈性心疾患によって死亡するリスクが43%低いのです。男性の場合、この数字は19%です。

りんごに含まれるポリフェノールとペクチンは、悪玉コレステロールを下げ、心臓血管系を保護する働きがある(マーボー / PIXTA)

3.りんごはがんを予防し、がん細胞の拡散を防ぐ

りんごに含まれるポリフェノール、フラボノイド、フロレチン、アントシアニン、その他のファイトケミカルや繊維には抗酸化作用があり、がんの前兆である酸化ストレスからDNAを保護します。これらのファイトケミカルは、大腸がん、乳がん、前立腺がん、子宮頸がん、肺がん、食道がん、胃がん、血液がんなど、がん細胞の増殖や転移を防ぐことが、研究によって証明されているのです。

4.りんごは2型糖尿病リスクを低下

りんごに含まれるフラボノイドの抗酸化作用は、膵臓の細胞を損傷から守ることができます。膵臓は血液中の過剰な糖分に反応してインスリンを分泌する役割を果たしています。

約9年間にわたって3万8千人以上の女性を対象に行われた大規模研究の結果、りんごを食べると2型糖尿病のリスクが低下することが示されました。1日1個以上のリンゴを食べる人は、食べなかった人に比べて2型糖尿病になる可能性が28%低かったのです。研究者らは、りんごに含まれるカテキンやその他のポリフェノールがこの効果に関与していると考えています。

5.ダイエット

りんごに含まれる食物繊維は、消化のスピードを遅らせ、満腹感を高める効果があります。 13万人以上を対象とした24年間の研究によると、食物繊維が豊富な低GL(グリセミックロード)果物、特にりんごと梨の摂取量が多いほど、体重の増加が最も少ないことがわかりました。りんごのような低GL食品を食べると、空腹感が減り、食べ過ぎを防ぐことができます。

 

リンゴを食べると空腹感が減り、食べ過ぎを防ぐことができる(Yokohama Photo Base / PIXTA)

6.りんごを食べて胃腸を守る

りんごのプロアントシアニジンとペクチンは腸内フローラ(善玉菌)と相互作用し、腸内フローラの比率を調整し、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らし、腸の健康を促進します。リンゴの皮に含まれるカロテノイドはピロリ菌と闘い、胃潰瘍を予防します。

7.骨粗鬆症を改善

りんごを食べるとカルシウムの減少が抑えられるという研究結果もあります。また、りんご特有のフラボノイド化合物フロリジンと微量元素のホウ素は、骨密度を改善し、更年期女性の骨粗鬆症の発症を抑える効果があります。

(つづく)

 

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