2月8日、ウクライナ軍のザルジニー総司令官が解任された。今後のウクライナ戦争の情勢はどのようになるのか。写真はウクライナ軍のT-64戦車(Photo by ARIS MESSINIS/AFP via Getty Images)

【寄稿】ウクライナ軍総司令官解任の真相 東部戦線の勝負の行方とは

厭戦気分が広がるウクライナでは今月初め、軍の総司令官が突如解任された。導火線となったのは、動員兵の運用をめぐる意見の対立だという。「解任してくれてありがとう」と言わんばかりの笑顔を見せ、持ち場を去る総司令官。本稿では、解任劇の「裏事情」と、勝負の行方について読み解いていく。

2月8日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ザルジニー総司令官および配下の司令官らの交代を公表した。ザルジニーはロシア侵略前から総司令官を務めており、彼らを一斉に交代させるというのは、ウクライナの軍事戦略が全面転換されることを意味する。

なぜ今、ゼレンスキーは、そのような思い切った措置に出たのか? そして戦略転換は成功するのか? 今後のウクライナ情勢はどうなるのか? 各マスメディアは、一斉に論評した。中には軍内部に動揺はないとする識者もいたようだが、翌9日には「ザルジニーを復帰させよ」という抗議デモが首都キーウで起こるなど、内外に衝撃の波紋が広がっているのは明らかだ。

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