満開のソメイヨシノの木々の下、春の訪れを祝う花見客たちが和やかな時を過ごす(KY / PIXTA)

清明節:日本各地では桜を楽しむのに、沖縄だけ祖先を祭る理由とは?

毎年、4月4日または5日に清明節が訪れます。日本で清明節と言えば、沖縄が特に注目され、中国と同様、祖先を祭り墓を清掃する風習があります。しかし、昔の清明節は、桜を愛でながら宴を楽しむといった行事でした。

日本の清明節は、唐代と明代の風習を受け継いでいます。唐以前の中国では、清明節は祖先を祭り墓を清掃する日ではなく、春のピクニックやお花見を楽しむ宴会の日でした(実際に墓を清掃し祖先を祭る日は、清明の前の寒食節です)。

清明節は春分の日から15日目に設けられており、「清明」は24節気の一つです。清明とは、陽の気が盛んで、空気が澄み、景色が明るく、万物が生き生きとしており、山は若芽に生い茂り、水は清らかで、花々は咲き誇り、穏やかで清らかな景色が広がっているといったイメージです。

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