5年ぶりの完全復活!「古川祭」で男のぶつかり合いや夜祭が開催

コロナ禍で中止や規模縮小での開催が続いていた古川祭。今年は平成31年(2019)以来5年ぶりに伝統的な「起し太鼓」の裸男らの激しいもみ合いの攻防や、提灯を灯した幻想的な祭屋台が曳き揃えられる「夜祭」が開催されます。

小さい太鼓が付いた付け太鼓を立て、その棒の上でポーズを決める「とんぼ」。

全国でも珍しい“静”と“動”の祭り

古川祭は、気多若宮神社での厳かな「神事」に時代絵巻の「神輿行列」、そして絢爛豪華な「屋台行列」の“静”の行事と、さらし姿の男らがもみ合う勇壮な「起し太鼓」の“動”の行事で構成される伝統的な祭りです。

「起し太鼓・屋台行事」はユネスコ無形文化遺産に登録され、国の重要無形文化財にも指定されています。

”動”の大迫力!「起し太鼓」

19日20:30頃、まつり広場において祝い唄「若松様」の大合唱とともに、大太鼓の乱れ打ちによる「打ち出し」で「起し太鼓」が始まります。

高張提灯と丸子提灯を持った老若男女・子どもらの賑やかな提灯行列に先導され、「起し太鼓」の行列が20日午前0時過ぎまで市街地を練り歩きます。

通りの辻々から突っ込んでくる「付け太鼓」と呼ばれる小太鼓との激しい攻防は今回5年ぶり。その勇壮さは、数ある日本の祭のなかでも迫力ある祭行事として知られてます。

付け太鼓との激しい攻防

”静”の屋台行列は「夜祭」も開催

古川祭の屋台は、起し太鼓と対照的に“静”の行事。

19日の朝、全9台の豪華絢爛な屋台がそれぞれの屋台蔵から曳き出され、それぞれの町内を巡ります。

翌20日は、早朝からまつり広場に曳き揃えられ、獅子舞・からくり人形・子供歌舞伎の奉納もあり、その様はまるで時代絵巻を紐解いているかのように艶やかです。

屋台上で披露される子供歌舞伎

「夜祭」も5年ぶりに開催。夕刻になると、屋台は提灯を灯しながら厳かに町内を曳行され、宵闇に照らし出される豪華なその姿は、日中とは違った幽玄さを感じさせます。

「古川祭」概要

春の訪れを告げる「古川祭」は2日間に渡って繰り広げられ、飛騨の地に受け継がれてきた文化の重みを感じさせてくれます。多くの方の来訪をお待ちしております。

開催日:2024年4月19日(金)・20日(土)(毎年固定日)

会 場:岐阜県飛騨市古川町市街地

内 容:4月19日(金)【試楽祭】神社神事、神輿行列、屋台行列、起し太鼓
    4月20日(土)【本楽祭】神輿行列、屋台行列、夜祭