【プレミアム報道】クラシック音楽が脳を変える方法(上)
音楽は世界共通の言語です。体を癒し、脳を変える働きがあります。
白髪交じりの高齢の女性が、じっとして目を伏せて座っていました。進行した認知症のため、他人との会話や目を見ることはもうありませんでした。米谷彩子さんがバイオリンを奏で始めたとき、その女性は徐々に顔を上げました。米谷彩子さんは、フロリダ中央大学パフォーミングアーツ学科でバイオリンとビオラを教えるかたわら、コンサート奏者でもあります。
「彼女は口を動かし、まるで私の演奏を聴いてリズムに合わせようとしているかのように、目が輝いたんです」
関連記事
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
脳卒中は「突然の病」だけでなく「慢性的な疾患」です。ですが、生活習慣や健康管理によって発症の8割は予防できます。まずは脳卒中のタイプと危険サインを理解することが重要です。
認知行動療法によって脳の灰白質体積が増加し、うつ症状が改善することがMRIで確認されました。脳は固定された器官ではなく、思考の訓練によって構造が変化し回復力が高まることが科学的に示されたのです。
自閉症の新たな希望として注目されるロイコボリン。脳の葉酸不足に働きかけ、言語や行動の改善が報告される理由と最新研究をわかりやすく紹介する内容です。
MIT研究で、AIを使った学生の記憶形成は弱まり、脳活動が低下していたことが判明。効率の裏で創造性や思考力が損なわれる可能性が指摘される。