2024年6月20日、ニューヨークで法案に署名するキャシー・ホウクルニューヨーク州知事。ホーチュル知事は、ソーシャルメディアのアルゴリズムによって提案される投稿を、親が自分の子供に与えないようにする法案に署名した。(Office of the New York Governor via AP)

ニューヨーク州、未成年者向けSNSアルゴリズム制限法案を可決

ニューヨーク州知事キャシー・ホウクル氏は6月20日、未成年者のSNS利用を制限するための法案に署名した。これにより、アルゴリズムに基づく「中毒性のある」フィード(投稿)の提供が制限され、若者のメンタルヘルス問題に対応する新たなモデルが導入される。

ホウクル知事は声明で、「若者が中毒性のあるSNSフィードによってメンタルヘルス危機に直面しており、ニューヨーク州はこれに対処するための新しいモデルを導入する先駆けとなる」と述べた。また、「中毒性フィードの抑制と個人データの保護により、安全なデジタル環境を提供し、親に安心感を与え、若者の未来を明るくする」と強調した。

この法案「Stop Addictive Feeds Exploitation for Kids Act」は、18歳未満のユーザーが親の同意なしにアルゴリズム生成されたフィードを利用することを禁止するものである。これにより、若いユーザーは親の許可がない限り、フォローしているアカウントからのコンテンツを時系列で表示するフィードしか閲覧できなくなる。

▶ 続きを読む
関連記事
軍のレーダーでサンタを追う、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の恒例行事が70周年を迎えた。今年はWebから直接サンタへ電話が可能。冷戦期の間違い電話から始まった、夢ある軍事任務の歴史と最新情報を紹介
トランプ政権は「容赦なき正義作戦」を開始し、前政権下で所在不明となった不法移民児童約13万人の所在を確認した。性的捕食者の逮捕や被害児童の救出を加速し、児童搾取の撲滅に挑む
人種間の公平性を重視し、停学処分を避けて対話を促す「修復的司法」。しかし米国の学校現場では、処罰の欠如がいじめや暴力の温床となり、秩序が崩壊している。トランプ政権が是正に動く、規律政策の光と影を追う
米政府責任説明局(GAO)の報告書により、バイデン政権下の「特例入国許可(パロール)」制度で数千件の不正が判明。審査の甘さが露呈した。トランプ政権は取り締まりを強化中
トランプ大統領は、高度人材向けの新ビザ「ゴールドカード」の売上が約2,000億円に達したと発表した。100万ドルで居住権を販売し、収益を国家債務返済に充てる。高学歴層の確保と不法移民抑制を狙う