2023年12月3日撮影、中国東部江蘇省淮安市の鉄鋼工場で働く従業員(撮影:AFP)/中国out(写真:STR/AFP via Getty Images)

中国鉄鋼の黄昏 23社の鉄鋼企業が赤字

中共(中国共産党)の工業情報部は最近、新しい鉄鋼工場の建設を停止させた。最新のデータによると、今年の上半期に中国では20社以上の上場鉄鋼企業が赤字を計上している。その原因は何だろうか?

ネット配信者は「今日は長江金属取引センターに来たが、見てくれ、ここには7台のクレーンがあるが、貨物を積むトラックは一台もない」

8月30日までに、中国の27社の上場鉄鋼企業が上半期の年次報告を発表したが、南京鋼鉄(南京鋼鉄股分有限公司)など4社のみが純利益を上げており、残りの企業は継続的に減少し、赤字が拡大している。

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中国経済の衰退が続く中、鉄鋼業界も困難な時期を迎えている。この影響で、中国の銀行が7月に実施した新規融資額が、過去15年間で、最低レベルに落ち込んだことが明らかになった
2010年代から、中国の労働コストの上昇が、企業に他の製造拠点を探させる一因となっている。近年、米中貿易摩擦、新型コロナのパンデミック、ロシアへの国際的制裁などが、企業に中国への依存を見直す契機を与えた。報告書には、アジアのサプライチェーンが、変動していると記されている
中国は引き続き経済的な課題に直面している。中共当局は経済不況に対して不十分な対応をしており、さらなる不十分な政策を打ち出している。
統計によると、過去5年間で上海には、一人当たり500元以上を消費する高級飲食店が2700店以上あったが、今年7月にはその数が1400店以上少なくなった