中国企業ZPMC製の船舶用クレーンが、2024年3月8日にカリフォルニア州オークランド港に立っている(Justin Sullivan/Getty Images)

中国共産党が米国の海運インフラを標的に

アメリカ議会の調査により、アメリカの港湾で使用されているクレーンに中国共産党(中共)が影響を及ぼしている懸念が浮上した。調査では、監視機器の設置や中共軍との関連が指摘され、アメリカの海運インフラに対する国家安全保障上の脅威が明らかになった。

米下院の国土安全保障委員会と対中共特別委員会は、最近公表した報告書で、世界の海運業界における中国の支配がアメリカの安全保障に及ぼす脅威を高くしていると強調した。

報告書は、中共が所有し運営する上海振華重工(ZPMC)に焦点を当てている。同社はアメリカの港で稼働している船舶からコンテナを積み下ろしするクレーンの約80%を製造している。調査では、これらのクレーンに組み込まれた技術がサイバーセキュリティと国家安全保障にリスクをもたらすと指摘した。特に、ZPMC社は一部のアメリカ港湾運営者にリモートアクセスを認めるよう圧力をかけており、これがスパイ活動や破壊工作の懸念を引き起こしている。

▶ 続きを読む
関連記事
米国人の33%が、死刑執行に失敗した死刑囚への再執行を支持。一方、39%は終身刑への減刑を支持した。テネシー州では薬物注射による死刑執行に失敗し、受刑者が生還する事例が発生。死刑制度のあり方が改めて問われている
トランプ米大統領は、海外の詐欺組織に対する大規模な取り締まりの成果を発表した。FBIは詐欺拠点20か所を壊滅させ、16億ドルの被害を阻止。暗号資産投資詐欺や東南アジアの詐欺拠点の実態も明らかになった
中国共産党がSNSの偽アカウントを使い、米国社会の分断をあおっていると米上院議員が警告。法輪功や神韻芸術団を標的とした偽情報工作、米国政治への介入疑惑が浮上している。専門家は規制強化を求め、米司法省も越境弾圧への取り締まりを進める
米国で新型合成オピオイド「シクロルフィン」が流行。フェンタニルを上回る強い毒性が指摘され、2025年7月~26年2月までに少なくとも55人が死亡。既存の薬物検査で検出が難しく、警戒感が高まっている
中間選挙後のトランプ弾劾の可能性をニクソン辞任劇と比較。ベトナム敗退の歴史から台湾侵攻リスクを警告しつつ、レーガン流の強硬路線による抑止シナリオも対比して今後の米中関係と国際秩序の行方を占う