中国企業ZPMC製の船舶用クレーンが、2024年3月8日にカリフォルニア州オークランド港に立っている(Justin Sullivan/Getty Images)

中国共産党が米国の海運インフラを標的に

アメリカ議会の調査により、アメリカの港湾で使用されているクレーンに中国共産党(中共)が影響を及ぼしている懸念が浮上した。調査では、監視機器の設置や中共軍との関連が指摘され、アメリカの海運インフラに対する国家安全保障上の脅威が明らかになった。

米下院の国土安全保障委員会と対中共特別委員会は、最近公表した報告書で、世界の海運業界における中国の支配がアメリカの安全保障に及ぼす脅威を高くしていると強調した。

報告書は、中共が所有し運営する上海振華重工(ZPMC)に焦点を当てている。同社はアメリカの港で稼働している船舶からコンテナを積み下ろしするクレーンの約80%を製造している。調査では、これらのクレーンに組み込まれた技術がサイバーセキュリティと国家安全保障にリスクをもたらすと指摘した。特に、ZPMC社は一部のアメリカ港湾運営者にリモートアクセスを認めるよう圧力をかけており、これがスパイ活動や破壊工作の懸念を引き起こしている。

▶ 続きを読む
関連記事
米政権が発表した対イラン包括制裁「経済版Dデー」の実効性を検証。多国間協調の欠如や中国の抜け穴、米財政悪化のリスクを挙げ、過去半世紀の歴史から単独制裁の限界と世界経済への影響を分析した論評
米司法省と連邦捜査局(FBI)は26日、裁判所の許可を得て、中国共産党(中共)のハッカープラットフォーム二つに関連するドメインを差し押さえたと発表した。
米Metaが48州と4地域の司法長官との訴訟で和解し、最大180億ドルを支払う。FacebookとInstagramでは、18歳未満の利用時間を原則1日2時間に制限するなど、青少年向け対策を強化
米国の関税に対しカナダが報復関税と巨額支援を発表。政府が国民に国産品購入を促す一方、野党は減税による負担軽減を求めるなど、対米対抗と国内経済維持に向けた多角的な動きを報じる
米加の貿易摩擦が激化し、トランプ米大統領がカナダ産品への一律50%関税を発表。緊密だった両国関係の急冷の背景には、USMCAを悪用した「中国製品の抜け穴」がある