血圧薬の使用中止が認知機能の改善に効果?新たな研究結果が示唆
高齢者が血圧薬を中止した場合、特に認知症を患っている人々において、認知機能の低下が遅くなることがわかったとする研究結果が、『JAMA Internal Medicine』に発表されました。この研究は1万2千人以上の参加者を対象に行われ、高齢者の高血圧治療に対する従来の見解に一石を投じています。
研究チームは「介護施設に住む認知機能が低下している高齢者に対する強力な血圧管理には慎重な判断が必要である」と指摘しており、特に長期ケアの現場での薬物管理のあり方について新たな課題を提起しています。
また、この研究では、高齢者に処方される高血圧薬と過剰投薬の問題が関連付けられています。高齢者の約半数が5種類以上の薬を服用しており、これが健康リスクを引き起こす可能性があることが懸念されています。特に、高血圧薬は多剤併用の主な要因となっており、70%の高齢者がこの薬を処方されています。
関連記事
魚に含まれるオメガ3脂肪酸やコリンは、子どもの脳や行動の発達に関わる可能性があります。研究結果と注意点、食べやすくする工夫をあわせて紹介します。
認知症予防は、特別なことより日々の積み重ねが大切です。手や指を使う習慣、適度な運動、食事、睡眠の見直しなど、脳の健康を守るために役立つ日常の工夫を紹介します。
適度なカフェイン摂取が認知症リスクの低下と関連する可能性が示された大規模研究。コーヒーやお茶の習慣と脳の健康の関係を解説します。
スマホやSNS、甘い物など強い刺激に慣れると、脳はシンプルな喜びを感じにくくなる。報酬系を整え直し、自然な満足感を取り戻す方法を専門家の知見から紹介します
頭がぼんやりして集中できない「ブレインフォグ」。その原因は単なる疲れではなく、腸内環境や慢性炎症、生活習慣の乱れが関係している可能性があります。食事や睡眠、運動の見直しで改善が期待できる対策を専門医の視点から解説します。