脳損傷患者の25%が周囲を認識?意識研究に新たな視点(Shutterstock)

反応なしでも意識あり? 脳損傷患者の新たな可能性

意識と患者ケアに対する私たちの理解を変える可能性のある発見により、脳損傷後に反応がないと判断された患者の4人に1人が、実際には周囲を認識している可能性があることが研究者の調査で明らかになりました。

この発見は、「昏睡状態、植物状態、または最小意識状態にある患者の認知機能に関する長年の仮説に疑問を投げかけるもの」です。

8月に『New England Journal of Medicine』誌に掲載されたこの研究は、「認知と運動の解離(CMD)」として知られる状態に光を当てました。この研究は、コロンビア大学アーヴィング医療センターやワイルコーネルメディスンを含む複数の医療センターで、241人の反応のない患者を対象に行われました。この研究は、重度の脳損傷患者の意識に関する私たちの理解に疑問を投げかけています。

▶ 続きを読む
関連記事
認知症の高齢女性が、バイオリンの音に反応して目を輝かせた。クラシック音楽が記憶や感情、認知機能に届く仕組みを探ります。
高齢日本人を対象にした研究で、血中ビタミンCが低い人ほど、脳の灰白質が少なく、記憶などに関わる神経ネットワークの結合も弱い傾向が示されました。
少し見るだけのつもりが、気づけば何十分もスクロールしていた――その背景には、注意を引きつけ続けるアルゴリズムの仕組みがあります。脳や集中力に与える影響と、スマホに振り回されないための現実的な対策を紹介します。
歩行は、前頭葉や小脳、頭頂葉などが連携する高度な動作です。歩く速さ、歩幅、腕の振り、方向転換の変化は、認知症やパーキンソン病などの早期サインとなる可能性があります。
新研究では、話せる言語の数が多い人ほど、脳が実年齢より若く見える傾向が示されました。言語学習は記憶、注意、判断、社会的交流を同時に働かせる可能性があります。