子どもの喘息が記憶力に影響を与える可能性:研究結果

新たな研究によると、子どもの喘息が、認知発達に悪影響を及ぼす可能性があり、特に幼少期に発症した場合、記憶力の低下と関連していることがわかりました。

この研究は『JAMA Network Open』にて発表され、9歳から10歳の子ども約1万1,800人を対象にした「思春期脳認知発達(ABCD)研究」のデータを分析しました。その結果、12歳未満で喘息を発症した子どもは、慢性的な呼吸器疾患を持たない同年代の子どもと比較して、エピソード記憶(体験や出来事を思い出す能力)のテストで低いスコアを示しました。

この研究結果は、喘息が脳に及ぼす影響が、長期的に続く可能性を示唆しており、将来的に認知症やアルツハイマー病のリスクを高める可能性があるとしています。 

▶ 続きを読む
関連記事
アルツハイマー病には、脳のエネルギー代謝の異常が関係しているかもしれません。血糖管理、睡眠、食事、運動など、脳の健康を支えるために知っておきたいことを紹介します
記憶力の変化は、何歳ごろから現れるのでしょうか。新たな脳画像研究では、50代と20代の記憶テストの成績に違いが見られました。中年期の脳で何が起きているのかを探ります
更年期に減少する女性ホルモンは、脳の働きにも関係しています。なぜ女性にアルツハイマー病が多いのか。研究で見えてきた脳の変化と、ホルモン療法の可能性を紹介します。
食べる量が同じでも、「いつ食べるか」で脳の働きが変わるかもしれません。47人の女性を追跡した研究で、早い時間帯に食事を済ませるグループだけに認知機能の改善が見られました
よくあるラクナ梗塞は、血管の詰まりだけでは説明できない可能性があります。血管壁の異常に注目した研究を紹介します