「BDNF」は脳の健康を支える重要なタンパク質。食事や生活習慣で活性化が可能(Shutterstock)

脳の健康に不可欠? BDNFが老化を左右するカギ

私たちの脳が健康でいられるかどうかは、約1億個の神経細胞(ニューロン)同士がやり取りする信号にかかっています。その中でも「脳由来神経栄養因子(BDNF)」というタンパク質は、脳内の情報伝達をスムーズに行うための重要なつながりを維持する役割を担っています。

BDNFは数ある要素の中のひとつですが、その働きは一生にわたる脳の健康を守るうえでとても大事です。食事や生活習慣を工夫してBDNFを活性化させることで、特に年齢を重ねた後の脳の大きさや働き、環境への適応能力をサポートできる可能性があります。

BDNF(脳由来神経栄養因子)は「ニューロトロフィン」と呼ばれる成長因子の一種で、脳の神経細胞(ニューロン)を守り、健康を保つ役割を持つタンパク質です。このBDNFは、脳内で最も豊富に存在する成長因子で、記憶や感情、空間認識、言語処理、運動などをつかさどる重要なエリア(海馬、扁桃体、小脳、大脳皮質)に多く含まれています。

▶ 続きを読む
関連記事
認知症予防の鍵は、座る時間を減らすことだけではないようです。最新研究では、読書や学習など「脳を使う座り方」が認知症リスクの低下と関連することがわかりました。日常の過ごし方を少し変えるヒントを紹介します。
物忘れや疲れやすさは年齢のせいとは限りません。近年注目される「脳の隠れた炎症」は、認知機能の低下を静かに進める可能性があります。脳を守る食事や生活習慣、今日から始められる予防法をわかりやすく紹介します。
スマホの使いすぎは、目の疲れだけでなく注意力や記憶力の低下につながる可能性があります。中医学の3つの体質別食養生と、脳に余白を取り戻す生活習慣を紹介します。
砂糖ゼロで安心と思われがちなダイエットソーダですが、近年の研究では人工甘味料が腸内環境や脳の働きに影響し、認知機能低下との関連も指摘されています。脳と体の健康を守るために、飲み物選びを見直すヒントを紹介します。
アルツハイマー病のリスク遺伝子を持つ人にとって、毎日の食事が脳の健康を左右するかもしれません。最新研究では、ある種類の肉の摂取が認知機能の低下を緩やかにする可能性が示されました。遺伝子と食事の意外な関係を解説します。