現代貨幣理論(MMT)によると、貨幣は国家によって決められるものだとされている。(shutterstock)

現代貨幣理論の支持者は「貨幣」と「国家」をどう捉えているのか

現代貨幣理論(MMT)は、政府が自国通貨を発行できる限り、財政赤字は問題にならず、政府支出を通じて経済を最適化できるとする経済理論。伝統的な財政均衡の考え方とは異なり、インフレ抑制が唯一の制約とされる。 現代貨幣理論によると、貨幣は国家によって定義され、政府の発行する通貨が経済の中で価値を持つととされている。

MMTでは貨幣はトークン(代用券)として扱われ、貨幣そのものが本来の価値を持つものではなく、その背後にある政府や中央銀行の信頼や権威によって価値を得るという考え方に基づいている。たとえば、ある個人が劇場のクロークにコートを預けると、金属製のディスクや紙の領収書を受け取ることがある。この領収書やディスクは、その個人がコートを返却してもらう権利があることを証明するものである。

 MMTによれば、この代用券を製造するために使われる素材は重要ではない。金、銀、その他の金属、さらには紙であっても構わない。したがって、MMTにおける貨幣の定義は、国家がそれを何にするかによって決まる。

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