口の渇きは単なる症状ではない 中医学が示す真の原因
診察に訪れる患者さんの中には、開口一番「先生、最近『火』がこもっている感じがします」と訴える方がいます。そこで「どんなふうに『火』を感じますか?」と尋ねると、「口が渇いて喉もカラカラで、ずっと水を飲みたくなるんです」と答えることがよくあります。
口の渇きは単なる主観的な感覚ではなく、中医学において重要な診断要素の一つです。中医学では「辨證論治(体質や症状の特徴を見極めて治療を行う)」を基本としており、そのために「望(視診)・聞(嗅覚や聴覚を用いた診察)・切(脈診)・問(問診)」という四つの診察法(四診)を用います。口の渇きは、この四診の中でも特に重視されるポイントであり、その原因はさまざまに分類されます。
一、体に熱がこもっている場合
関連記事
立春のころは気が動き出す一方、体が追いつかず不調を感じやすい時季。ねぎま鍋は巡りを助けながら内側を養い、陽気がのびる流れをやさしく支えます。
2026年・丙午年は水の力が強まりやすい年。冷えが心や脾を傷めやすく、動悸や不安、胃腸の不調が起こりやすいと『黄帝内経』は示します。今年の養生の要点を解説します。
真冬の強い冷えは心の働きを弱め、動悸や不安感を招くことがあります。さつまいも・生姜・黒糖を組み合わせたおかゆで、体を温め血を養う養生法を紹介します。
柚子皮の香りは気を巡らせ、果肉は潤し、はちみつはやさしくまとめる。はちみつ柚子茶にひそむ陰陽の調和と、心を整える食養の知恵を解説します。
70歳を過ぎた林さん(仮名)は長年便秘に悩まされ、ひどい時には4~5日間排便がないこともありました。さらに、彼 […]