画像(左)は運動会で着用されたスカート(赤丸)。画像(右)は「品質問題」を理由に店へ送り返されてきた使用済みの汚れたスカート。(スクリーンショット)
「モラル崩壊の代償」――教師主導の集団返品騒動

ネットで買ったスカートを穿いて運動会 汚した後で全員返品 「返品制度の穴を突け」と教えたのは教師=中国

中国共産党による長年の独裁と思想統制は、国民の内面から「誠実さ」や「責任感」を奪い取り、社会全体に深刻なモラル崩壊をもたらした。そんな病巣の一端が、遼寧省瀋陽市にある職業学校で起きた「集団返品事件」に垣間見えた。なんと、60人以上の学生が、ネットで購入したスカートを、値札がついたまま運動会で使用し、汚れた状態で「品質問題」を理由に一斉返品したという。

販売店は、約8千元(約16万円)の損害を被っただけでなく、返品があまりに多いということを問題視され、プラットフォームから「3か月間の営業停止」に処された。

事の発端は、教師による指導だということも生徒の証言で明らかになった。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済悪化の中、若者たちは失業や収入減、生活苦に直面している。駅で野宿する人も多く、就職も困難。中国共産党発表とは対照的に、現場の実態はより深刻だと語られる
中共政府の注意喚起後も日本行きフライトは満席が続き、多くの中国人旅行者が通常通り渡航している​
中国の第3四半期直接投資は前期比51%減。多国籍企業の撤退が加速し、経済の先行き不透明感が深刻化している。
現役上将の約4割が軍紀委調査対象となり、軍事法廷への移送が進行。忠誠審査と権力集中が軍内部で加速し、制度的粛清へと展開している。
四中全会を前後し、軍の張又侠派と習近平が台湾方針を巡り激しく対立。大規模粛清が続き、両派の対抗が深まり、軍内権力図も変化している。