中国SNS「レッド(小紅書/RED)」のイメージ画像。(江禹嬋/大紀元)
就職難と収入減でSNS頼み 副業人口8000万人突破も「頑張っても稼げない」現実

副業に活路を求める中国の若者たち だが現実は厳しい

新型コロナ封鎖の打撃から立ち直れぬまま、各業界でも賃下げ・リストラが相次ぎ、失業不安にさらされた若者が活路を見出そうと、SNSを頼りに、副業の世界へ雪崩れ込んだ。なかでもSNSプラットフォーム「レッド(小紅書/RED)」が、副業の主戦場として注目された。

たとえば、フォロワー約5千人を抱える建築設計士の楊さんは、アカウントで広告案件を請け負い、広告一件あたり200~300元(約4~6千円)の収入を得ている。しかし過度な広告投稿は「露出」を制限されてしまうため、通常投稿もこまめに更新せざるを得ず、「手間の割に実入りは少ない」という。

楊さんが副業を始めたのは「失業した時でも収入がゼロにならないように」という不安からだったという。しかし、「どんどん稼ぎにくくなっている。こんなに時間と神経を使っても、生活を支えるには遠く及ばない」と言うのが現実だそうだ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国経済悪化の中、若者たちは失業や収入減、生活苦に直面している。駅で野宿する人も多く、就職も困難。中国共産党発表とは対照的に、現場の実態はより深刻だと語られる
中共政府の注意喚起後も日本行きフライトは満席が続き、多くの中国人旅行者が通常通り渡航している​
中国の第3四半期直接投資は前期比51%減。多国籍企業の撤退が加速し、経済の先行き不透明感が深刻化している。
現役上将の約4割が軍紀委調査対象となり、軍事法廷への移送が進行。忠誠審査と権力集中が軍内部で加速し、制度的粛清へと展開している。
四中全会を前後し、軍の張又侠派と習近平が台湾方針を巡り激しく対立。大規模粛清が続き、両派の対抗が深まり、軍内権力図も変化している。