中国本土でコロナ感染急増 香港・台湾にも波及か
中国本土で新たなコロナの感染拡大が報告されている。中国共産党(中共)当局の発表によれば、4月の全国平均陽性率は7.5%から16.2%に急上昇した。特に、5月初旬以降、中国各地では呼吸器感染症の新たな流行が報告され、各地の病院が再び混雑する事態となっている。
5月8日に発表された中国疾病予防センターの報告によると、インフルエンザ様症状で外来や救急外来を訪れた患者から検出された主な病原体は、SARS-CoV-2(コロナ)、ライノウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルスだった。
北京市朝陽区の疾病対策センターは5月12日、地域内の感染拡大の原因がNB.1株であるとする通知を発出した。NB.1はオミクロン系統XDVの派生株で、JN.1に近縁とされている。XDV関連のリコンビナント変異株XBBは、2022年末から2023年にかけて中国で大規模な感染拡大を引き起こしたとされている。
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