「底辺の怒り」に拍手喝采?四川の工場火災があぶり出した中国社会の深層
「未払い給料1.6万円で工場に火をつけた男」 SNSでは“英雄”と称賛も=中国・ 四川【動画】
5月20日、中国・四川省にある紡績工場「錦裕紡織有限公司」で発生した大規模火災は、地元の消防が総力を挙げても鎮火できず、実に37時間以上にわたって燃え続けた。
出火原因は、同工場に勤務していた男性社員(27歳)の文が「800元(約1.6万円)の未払い賃金」に激怒し、会計担当を刃物で刺し、放火に及んだと伝えられている。
文は過去にこの未払い賃金の支払いを求めて何度も訴えるも無視され続けたという。彼はSNSで「800元兄貴(800哥)」と呼ばれ、逮捕される時の様子の動画が拡散され、瞬く間に“怒れる底辺の象徴”として祭り上げられた。
関連記事
中国の企業・政府・家計の債務残高が、2025年末にGDPの約3倍に達した。政府の利払い費は財政収入を上回るペースで増加。不動産不況による地方財源の縮小や過剰投資も重なり、景気を下支えする政策の余地が狭まっている
中共は、党員数が1億人を超えていると称しているが、過去数十年間、国内での人の移動や出国、人々の意識の変化などを背景に、党員は党組織から徐々に離れるようになった。党が最も恐れているのは、公に離党を表明され、不利な政治的影響が生じることだという
中国銀行業は利益減少と不良債権増加が同時進行し、利ざやは警戒水準を下回った。表面上は安定を装うが、地方債務や不動産問題など簿外リスクが拡大。外資の撤退も進み、構造的な脆弱性が鮮明になっている
4月の対中直接投資は前年比26.1%減。債券売却やデータ規制強化を背景に外資撤退が進行し、景気減速も鮮明に
4月8日、習近平は中国国防大学で行われた全軍高級幹部向け研修の開講式に出席したが、出席した上将はわずか3人だった。国防大学学長の肖天亮上将は姿を見せていなかった