画像(左)は逮捕された放火容疑者。画像(右)は火災当時の写真。(スクリーンショット)
「底辺の怒り」に拍手喝采?四川の工場火災があぶり出した中国社会の深層

「未払い給料1.6万円で工場に火をつけた男」 SNSでは“英雄”と称賛も=中国・ 四川【動画】

5月20日、中国・四川省にある紡績工場「錦裕紡織有限公司」で発生した大規模火災は、地元の消防が総力を挙げても鎮火できず、実に37時間以上にわたって燃え続けた。

出火原因は、同工場に勤務していた男性社員(27歳)の文が「800元(約1.6万円)の未払い賃金」に激怒し、会計担当を刃物で刺し、放火に及んだと伝えられている。

文は過去にこの未払い賃金の支払いを求めて何度も訴えるも無視され続けたという。彼はSNSで「800元兄貴(800哥)」と呼ばれ、逮捕される時の様子の動画が拡散され、瞬く間に“怒れる底辺の象徴”として祭り上げられた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の2025年出生数は792万人で過去最低、総人口は339万人減の14億489万人。高齢者(60歳以上)は3億2300万人超。出産奨励策も効果薄く、シルバー経済推進も高齢者の低年金で実現困難
北京の病院前で、「補助はありますか」と小さく尋ねる失業者たち。違法と知りながら自分の血で生活をつなぐ現実、なぜここまで追い込まれるのか
北京の「国家信訪局」に並ぶ人々。 最後の望みをかけて上京しても、途中で連れ戻される現実。 「見えない、聞こえない指導者が国を壊した」 寒空の下で上がった声が、いまの中国社会の重さを物語っている
米シンクタンクCSISの報告書は、中共軍の高級将校101人が2022~26年に粛清されたと指摘。中央軍委副主席ら中枢幹部失脚、ロケット軍被害最大。習近平の忠誠確保策が軍の指揮体系と戦備に深刻な影響
中国で35歳以下の失踪者が11日間で136人に達した。最年少は8歳。なぜ若者や子どもばかりが消えるのか。説明なき現実が、臓器狩りへの疑念を再び強めている。