中共支配の終焉を訴える若者たち 「最後の犠牲世代」として歩道橋に掲げた決意
「自由」「民主」の叫び 天安門事件前夜に再び 中国の大学生が命懸けの静かな抗議
1989年6月4日、北京・天安門広場に集まった学生らは民主と反腐敗を訴えたが、軍の銃弾を浴び、戦車によって轢き殺された。真実の死傷者数はいまだ不明。
天安門事件から36年──その記憶が未だ消えない中国。毎年、この日に近づくたび、中国共産党(中共)当局は、厳重な監視と検閲体制を敷き、突発的な事件を徹底的に防ごうとする。共産党政権にとって「六四」は、いまだ触れてはならぬ“禁忌”であり続けていた。
そんな中、福建省泉州市にある中国共産党の中央統一戦線工作部直轄下の国立・華僑大学近くの歩道橋に、「自由」「民主」と書かれた横断幕が掲げられた。時はまさに「事件前夜」であり、映像とメッセージは国外の著名な民主活動家のもとへと送られ、若者たちの決死の抗議が世界に伝えられた。
関連記事
中国経済悪化の中、若者たちは失業や収入減、生活苦に直面している。駅で野宿する人も多く、就職も困難。中国共産党発表とは対照的に、現場の実態はより深刻だと語られる
中共政府の注意喚起後も日本行きフライトは満席が続き、多くの中国人旅行者が通常通り渡航している
中国の第3四半期直接投資は前期比51%減。多国籍企業の撤退が加速し、経済の先行き不透明感が深刻化している。
現役上将の約4割が軍紀委調査対象となり、軍事法廷への移送が進行。忠誠審査と権力集中が軍内部で加速し、制度的粛清へと展開している。
四中全会を前後し、軍の張又侠派と習近平が台湾方針を巡り激しく対立。大規模粛清が続き、両派の対抗が深まり、軍内権力図も変化している。