イメージ画像。 (GREG BAKER/AFP via Getty Images)
団結を恐れた監視社会の末路

公務員3人で食事をすれば処罰対象に?=中国

家族以外の人と3人以上で食事をすれば処罰の対象──同窓会や結婚式は当然ダメ。そんな信じがたい話が、今の中国で現実のものとなっている。

各地の地方政府が相次いで打ち出す「公務員会食禁止令」。表向きの理由は「派閥形成の防止」「規律の徹底」とされているが、実際には政権内部の動揺や情報漏洩への極度の警戒によるものと見られている。

現場では、「酔ってつい『真実』を話されるのが一番都合が悪いのだろう」と皮肉る声も出ているが、あながち的外れとは言い切れない。中共政権が本当に恐れているのは、外からの批判ではなく、内側から漏れ出す「本音」なのだ。

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